肩こり体操は勢いに任せずゆっくりと

肩こり体操は勢いに任せずゆっくりと

肩こり体操と名のつく体操は世の中にあふれています。
それぞれが、それぞれに理論的根拠をもって考案されているのです。
ユーザーとしては、その中で自分に合ったものを選択して行うというのが賢明な方法です。
ただ、どの肩こり体操を行うにしてもゆっくりと行うことを心がけるべきです。
「体操」という名がついているせいでしょうか、さっさっとすばやく行う人が多いのです。
すばやく行う体操というのは、主に筋力を鍛えるために行われます。
しかし、肩こり体操は肩こりを治すために行うものなので、むしろ筋肉をゆるめる体操なのです。
そのためには、ゆっくりと行う必要があります。
たとえば、バンザイ法という肩こり解消法があります。
息を吸いながら、天井を見上げるようにしてバンザイをします。
そして息を吐きながら手を下ろします。
これを何回か行うと肩こりが軽くなります。
しかし、この体操をすばやくさっさっと行ってもあまり効果は期待できません。
もう一つ、操体法という方法による肩こりへのアプローチを見てみます。
まず、ゆっくりと右肩を上げてみます。
次に左肩も同様に行ってみます。
どちらか気持のよかった方の肩だけ、もう一度上げて脱力します。
それぞれの肩を上げた時に自分の体はどう感じているのか、自分の体の声を聴きながらゆっくりと行うわけです。
この時すばやくさっさっと肩を上げても何もわかりません。
意識をその対象となる部位に向けていくことが大切なのです。
意識を対象に向けただけで、体は変化し始めるからです。
これは、ノーベル物理学賞を受賞したハイゼンベルクという人が発見した法則です。
観察されたもの(意識されたもの)は、観察されたことによって変化するという法則です。
これは、特に身体に関してはぴったりとあてはまる法則なのです。
肩こり体操を勢いに任せてさっさっと行っても何も変わりません。
しっかりとその部位に意識を向けて、ゆっくりと行うことが大切なのです。
自分の体との対話をしながら、自分の体の声を聴きながら行ってください。