肩こりと肺の肋膜癒着

肩こりと肺の肋膜癒着

肩こりは、基本的に肩周りの様々な症状により引き起こされるもので、整形外科の範囲の症状ですが、全く別の症状によって引き起こされる場合があります。
色々な症状がありますが、日本人の死亡者数が多い三大がんの1つ、肺がんも肩こりを引き起こす症状の1つです。
肺がんになると、肺や肺周辺に様々な病気を発症することが多く、その1つに肺の肋膜癒着があります。
肋膜癒着とは、普段は接しているだけの肺と胸郭の内側を覆う胸膜(肋膜)が、炎症などが原因でくっついてしまうことです。
そもそも、肋膜が炎症を起こすと、胸の痛みや呼吸困難などにつながります。
その炎症などが原因して肋膜癒着を起こすと、胸の痛みをかばう姿勢をとるため、不自然な姿勢になりがちです。
また、肺の腫瘍や肋膜癒着が原因で、神経や血管が圧迫を受けるため、身体の様々な部位で痛みや痺れを感じることがあります。
そうしたものが総合して、二次的に肩こりを引き起こしてしまうとされています。
肋膜癒着は、他の病気の治療のために手術を行う場合、メリットにもデメリットにもなります。
デメリットとしては、肋膜が癒着していることで、胸を切り開く必要がある場合には傷つけやすいため出血量が多くなったり、手術時間が長くなったり、術後のトラブルになることもあります。
一方で、癒着することによって胸腔のスペースが狭くなるので、胸水がたまりにくくなるというメリットもあります。
肺がんで胸水をコントロールするための肋膜癒着術という手術があるほどです。
ただ、あくまでも正常な状態は癒着していない状態です。
普段から肩こりを感じている人であれ、急な肩こりを感じた人であれ、まずは精密検査を受け、身体の各所に異常がないか確認することです。
その上で、ただの肩こりであれば、原因となるものを取り除き、少しでも肩こりの症状を緩和すると良いでしょう。
肺の肋膜癒着が発生しているかどうかは、胸水を検査するなどの方法で原因を特定できるため、いずれにしても医療機関で見てもらいましょう。