肩こりは内臓疾患の鏡?

肩こりは内臓疾患の鏡?

マッサージや温熱療法などで解消される肩こりは、筋肉に疲労物質が溜まって起こっているものですから、本当に単純な肩こりであるということができます。
この場合は血行が良くなれば、疲労物質が排泄されて解消することがほとんどです。
また、栄養不足やストレスなどから引き起こされる肩こりで、そうした原因を改善または取り除くことで解消される場合も、単純な肩こりです。
しかし、それでは解消されない肩こりの場合は、内臓に疾患がある可能性があります。
内臓疾患と言っても様々で、心臓、胃腸、肝臓、胆嚢、肺などでの疾患が含まれます。
内臓疾患による肩こりは、片方の肩だけが痛んだり、背中が痛んだりします。
これはそれぞれの内臓が特定の筋肉に繋がっているためです。
心臓に疾患がある場合、心臓周辺の部位に痛みを感じたり、狭心症や心筋梗塞の場合は、左胸から左肩へかけて痛みがひどく、左肩に表れる肩こりには、強い痛みが出ることもあります。
胃腸は体の左側の筋肉とつながっているので、胃潰瘍や胃炎などの疾患があると、左肩に痛みが生じたり肩がこったりします。
また、肩甲骨と背骨の間にある筋肉に痛みが出ることもあります。
肝臓や胆嚢は体の右側の筋肉につながっているので、機能が低下すると右肩に痛みが生じたり肩がこったり、右上腹部に痛みが激しく出ることもあります。
肺がんなどの疾患がある場合、肩甲骨の動きが悪くなり、首から背中にかけて痛みが生じたり肩がこったります。
言わば、肩こりは内臓疾患の鏡ともいえる症状なのです。
たかが肩こりとタカをくくっていたら原因は内臓の疾患だったということもあります。
内臓の疾患が原因で肩こりが表れる場合、病気が進行していたり重度の場合が多いため、その場合はすぐに内科の病院で検査を行い、原因を特定して治療に当たる必要があります。
特に沈黙の臓器と言われている肝臓や膵臓は自覚症状が出てからでは遅いので、右肩のみに肩こりが表れ、マッサージや温熱療法などで解消されない場合は、病院に行って精密検査を受けてみると良いでしょう。